記事: 初秋のやさしさをいただく「養生ワンプレート」
初秋のやさしさをいただく「養生ワンプレート」
ローフードマイスター都田さんによる連載コラム!
9月のテーマは:疲れを癒し、乾燥から守る、シンプルで美味しい養生レシピ
季節の変わり目は、体も心も揺らぎやすく、お肌にも疲れや乾燥が出やすい時期です。そんな初秋には、水分代謝を整え、内側から潤いをチャージする食材を選び、シンプルながらもバランスよく、やさしく体を労わるワンプレートを提案します。
〈BETTER NATURAL RECIPES〉RAW FOOD編
RAW FOODとは?
生の食材の栄養素を壊さずに、酵素、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などを効率よく摂る酵素栄養学を基本とし、消化よりも代謝に意識を向ける食事法。非加熱の調理(48度以上の加熱処理をしない、カットする、和えるなど)により、野菜中心で、基本的に精製された加工食材、肉、魚、乳製品を使わないヴィーガンフードの一つ。美容と健康の分野で、季節を感じる豊かな食事としても注目を浴びています。
夏の疲れを癒しながら、秋本番に向けて肌と体を整えていく時期の一皿は、“調えること”を大切にしたやさしいレシピです。旬の恵みを上手に取り入れて、美しさのベースを作りましょう!
① 初秋の香り和え セロリと干し大根
【美肌ポイント】
セロリ:カリウムが豊富でむくみ解消。独特の香り成分にはリラックス効果もあり、自律神経を整えます。
切り干し大根:食物繊維・カルシウム・鉄分が凝縮され、腸内環境や血流促進に◎。乾物は「陰陽バランス」では陽性が強く、体を内側から温めると言われています。
②柿とお豆腐のやさし和え
【美肌ポイント】
柿:ビタミンCが非常に豊富。夏の紫外線ダメージをケアし、抗酸化作用も◎。カリウムでむくみもケアします。
絹ごし豆腐:植物性たんぱく質とイソフラボンで美肌ホルモンをサポート。体をクールダウンさせる作用もあるので、火照りを感じやすい秋バテにもおすすめです。
③ 温かい黒米入りご飯
【美肌ポイント】
黒米:ポリフェノール(アントシアニン)が豊富で、アンチエイジング&代謝促進をサポート。白米よりも血糖値の上がり方が緩やかで、美容と健康によいと言われています。
① 初秋の香り和え セロリと干し大根
【材料 作りやすい量】
セロリ(葉付き) 1本
切り干し大根 20g
〈味付け〉
しょうゆ 大さじ1/2
酢 大さじ1
ごま油 小さじ1
きび砂糖 小さじ1
1.セロリは、葉と茎を小口切りにする。ボウルに入れ、ひとつまみの塩をまぶして5分ほど置き、水分を絞る。
2.切り干し大根はぬるま湯に10分ほど浸けて戻し、しっかりと水分を絞る。
3.ボウルに味付けの材料を合わせ、1と2を合わせたボウルに加えて合える。
②柿とお豆腐のやさし和え
【材料 作りやすい量】
柿 1個
絹ごし豆腐 50g
〈味付け〉
みそ 大さじ1/2
ねりごま 小さじ1
きび砂糖 小さじ1/2
1.豆腐は水切りをし、ボウルに入れる。味付けの材料を加えよく混ぜ、クリーミィな和え衣に。
2.柿の皮を剥き、タネを取り食べやすい大きさに切る。
3.1に2を加えて和える。
③ 温かい黒米入りご飯
【材料 作りやすい量】
黒米 大さじ1
白米 2合
1.白米に黒米を加え、水は少し多めにして炊く。
ローフードマイスター 都田恵理子
日本のパイオニアとされるオーガニック化粧品ブランドで10年間広報職を経験。
多忙による日々の体調不良から食生活を見直し、ローフードを取り入れたことで体質が改善。日本リビングビューティー協会 RAW FOODマイスター1級を取得。
現在はファッション誌などで、食&美容を専門に情報発信を手掛ける。
かんたんでおいしくできるレシピが好評。
Blog:https://madamefigaro.jp/author/member/eriko-miyakoda.html
Instagram:erikomiyakoda