わたしとあなたのあわいにあるもの 第4回
こんにちは、淡の間です。
このコラムの中では、地球に生きる私たちと宇宙の星々との間で生まれる共鳴作用から現れる現象のことや、私が学んでいる西洋占星術と美容や健康のことを合わせたりなどいろんな話を織り交ぜながらそれぞれに潜む見えない「あわい」の輪郭を辿っていきたいと思います。
だんだん日が長くなってきましたね。昼下がりから夕方の様子を見て夏至が近づいてきたことを感じるとき、幸せを感じます。おそらく来月も言っていると思いますが夏至が大好きです。しかし梅雨が大の苦手。年々亜熱帯化する日本の夏をどのように快適に過ごすべきか、この時期から頭を悩ませてますが、おすすめのライフハックがあるなら私が皆さんに聞いて回りたいくらいです。
このコラムが更新されている頃には太陽がふたご座のエリアへ進行して新月を迎えているでしょう。
ふたご座はダブルサインと呼ばれ「一つでなく二つの選択肢」を選んでいくことを得意とする、頭の回転が速い12星座の中では最も身軽で柔軟な性質です。
あえて絶対を選ばない。自分を飽きさせないことも大切。
「迷ったらどっちも」くらいの軽さで過ごしたい。
そんなふたご座の性質が際立つ5〜6月のシーズンは、ふたご座生まれの人たちのみならず身軽な姿勢や順応性を育てていくのを意識してみたり、普段よりもフットワークが軽くなる、身軽で風通しの良い季節なのです。(梅雨はジメジメしているけれど)
「絶対」にこだわりすぎず「柔軟」でいること。
迷ったらどちらも選んでみる。(マルチタスクもよし)
フットワークの軽さがツキを呼ぶ。
このことをぜひ、この約ひと月の間は意識して過ごしてみてください。
由来する身体の部位は身体の上半身で2つ対になって動く部分。例えば腕や手など。そしてふたご座を管轄する水星は神経系や”動き”を司る性質がありますので、身体中の動きや神経系統の働きに関わる部分すべてと捉えると結構な広範囲。私たちの身体中を水星の神・ヘルメスが行ったり来たりして情報を行き交わせている感じ?
おすすめのケアは肩から腕にかけて回したりほぐしたり手の緊張を緩めるようにマッサージをしたり、ゆっくりと深呼吸をすることです。
私たちの身体にめぐる生命の営みは、意識しようと・意識していなかろうとも常に呼吸をめぐらせてくれています。呼吸を行うことで酸素を運び『私を(あなたを)生かそうとする』いとなみが日夜生まれ続けます。それってつまりかけがえのない無償の愛だと思いませんか。私から私へ(あなたからあなたへ)見返りを求めない「生きるための愛」がいまこの瞬間にも、この世に生まれてからこの身を離れるまでずっと行われ続けます。
だからこそ1日に一度でも意識的に深呼吸をして意識的に身体中にめぐらせてみてほしい。隅々まで酸素を、意識を、そして愛を。そして、忙しくなると呼吸が浅くなってしまう頑張り屋さんには香りをプレゼント。特に身体の神経系に由来する天体・水星にはさまざまなアロマが性質ごとに紐づけられていますが、特にラベンダーやペパーミントの精油を持ち歩いてみると直接肌に塗布できるほか、呼吸や鼻の通りを助けてくれるなどお守りのように働いてくれそうです。私もいつもラベンダーの精油を持ち歩いては出張時の移動中の気分転換や、偏頭痛対策などで力を借りています。ちなみに移動や動きも水星の管轄で、神経系への疲労が顕著に現れますが、やはり性質に紐づいた香りの力はとても頼りになるなあと改めて実感します。そうやって体感に結びついた学びが記憶と共に生きた知識になる瞬間が好きです。
(※精油の利用についてはご体調や体質、場の環境に応じて自己責任でご利用ください。)
少し先の話ですが、今年の7月7日にはふたご座のエリアへ天王星という星が進行します。約7年に一度の大移動なので2018年ぶりです。天王星の影響がもたらすのは物事の枠組みや価値観を変化させる「革命」を起こすこと。約7年かけて世の新常識を浸透させることです。また、その天体の作用が個人の運命に対して強烈な影響をもたらす時、その人の状況を一気に現状打破(ブレイクスルー)させることもあります。
ふたご座に天王星が入ってからのこれからの7年は一体どんなことが新しい常識になっていくか。考えられるとしたら、まずはAIの影響を含めた人間の知性と社会秩序やシステムに関わること、報道を含む情報インフラの立ち位置の変容ではないかと思います。
また、人間の仕組みの中にある「水星の質」が変容していくこと。
水星の質とは、あらゆる思考や秩序・構造・移動を伴うインフラに関わること。そして人間の持つ基本知性やコミュニケーションに関わる部分でもあります。
現状はまだまだAIに対してのアレルギーや拒否反応が出たり、自分からは遠いものだと思っていたり、「まだいいかな」と思っている人もいると思いますがそれも今のうち。(このコラムを読まれる方は感度が高い方が多いと思いますが)約7年後になれば、それが当たり前に浸透した世の中になります。ということは、都市部のデジタルリテラシーの高い人たちばかりではない地方の高齢者を含む末端の隅々まで「それなし」では成り立たない生活に一変しているということ。それまでの勉強の方法や取り組み方、インフラや交通面の変化なども2025年以前の世界と後でははっきりと境界線が分かれていくのかもしれません。そして、その切り替わりを跨いでいく2025年〜2026年は宇宙の影響を伴うシステムの変更によってさまざまなエラーやトラブルが増えていく可能性があります。
経験したことのないエラーやトラブルが生じた時、どうやったら解決できるのかと普段使わない頭を使いますね。自分ではわからないことを人に聞いたり、判断を仰いだり、説明書を読んで理解しようとする動きも生まれます。あらゆる思考やコミュニケーション、構造を理解しようとするこれらの行為も全て水星の管轄です。私はAIに
混乱の中で試行錯誤したりしながらなんとか解決に努めていくという、一見ネガティブな状況の中で「自分の頭で考えて経験をする」という経験は生きた経験値そのもの。
これから先、もしも予想のつかない事態が起こったとき。すぐにスマホで調べたくても電気が繋がらなかったり、AI事態が故障してどうにもならない時が出てきた時、それらに依存して生きてきた私たち人間の本来の基本知性や経験値、柔軟な姿勢がようやく試されます。
その時に備えて、時にはデジタルに依存しない生きた野生の経験値を育みつつ上手に新しいツールを取り入れていくことができたら。どんな時もまずは自分の頭で考える、その思考の筋肉を衰えずに持ち続けていられたら。
なるべく器用で柔軟な姿勢を意識しながら、変わりゆく時代の流れをサバイブしていきたいなと今のところは思っています。
Profile
淡の間(あわいのま)
西洋占星術や西洋神秘学、タロットカード、ヨーロッパ発祥の自然療法などを学び、オリジナルのカウンセリングや講座などを展開しながら地球を修行中。占いのほか、コンセプト監修や文章も執筆。「GINZA」のWEBサイトをはじめ「kufura」、「PERK magazine」などに連載を持つ。noteメンバーシップ内の購読制マガジンも好評。インスタグラムのストーリー機能を使って毎日情報を発信している。