記事: わたしとあなたのあわいにあるもの 第一回
わたしとあなたのあわいにあるもの 第一回
はじめまして。淡の間(あわいのま)と申します。この度Caoruさんにお声がけいただき、ここで毎月コラムを書かせてもらうことになりました。Caoruさんの手がけるクレンジングミルクのファンだったので嬉しいです。今回は一回目なので私のことを知らない方に向けて今日は簡単な自己紹介や私自身の活動のこと、そしてこれからどんなコラムを書いていこうかというテーマについてしたためてみようと思います。
私は2019年から占いを学び始め、そのまま活動を始めました。勢いと出会いに突き動かされるようにしてWEBメディアで連載をさせてもらったり、お客様の鑑定やカウンセリングをしたり、西洋占星術の面白さについて伝えるスクールを運営したりしています。専門の占術は西洋占星術とタロットカードがメインです。西洋占星術というのは星座占いと言った方が分かりやすいかもしれません。私はただ占いやそれにまつわる学びが好きな気持ちだけで進んできただけではなく、非常に運が良く尚且つ素晴らしいお客様に恵まれていたから今があると言っても過言ではない我ながら奇跡のキャリアであると言えます。
私が占いに興味を持ったきっかけは、子どもの頃から魔法に関わるようなことが好きだったから(世代的にマイバースデーやセーラームーンやハリーポッターなど)ということもありますが、明確にいえば20代後半の時期に「自分の運命を変える出来事」が相次いで起こったからです。その時のことをうまく説明はできませんが、まるで違うタイムゾーンを生きていたかのような・そして、運命に仕組まれていたかのような不思議な出来事ばかり起こっていたと振り返ることができます。当時の私はそのことを人に相談するでもなく「今の自分に起こっていることを自分で確かめてみたい」と思い、タロットカードや占星術にまつわる本を買ってこの世界の扉を開きました。独学の学びをスタートしてからは手探りでいろんなことを答え合わせしながら当時の自分が背負っていたさまざまなことを整理して、進んだ先にあったもの、そこで着地した場所が「淡の間」でした。当時の経験が私にとっての師匠であり、生きたバイブルになったのです。
そうしてその扉を開いた日から今日に至るまで、文字通り朝起きてから夜寝るまでずっと魔法にかかったように昼夜問わずその世界に没頭しています。自分ごとながらずっと夢の中にいるような不思議な気分です。
なぜその時に選んだのがタロットカードと西洋占星術だったのかといえば、当時の私の心の支えになっていたメディアの占い連載、それを担当されていた先生方の占術がタロットと西洋占星術だったから。これまで「なぜ占い師をしているのか」という質問をされると、口頭では「趣味が高じて」と言ってしまうことが大半でした。しかし改めて述べると、はじめて自分の星を読んだ時の内側から込み上げてくるような感動や運命を答え合わせできた時の安心感、そして何より一生向き合い続けられることを見つけた喜び、その体験を全部まとめて伝えたいということ。決して私のみが特別なわけではなく、ひとりひとりの生き様の素晴らしさ(良し・悪しすべて含め)が等しく存在するということ。自分が学んだことを通して身ひとつで行えることで人を幸せにできるならそんなに素敵なことはないという思いが原動力であると思います。あとは、偉大な先生方から受け取ったバトンを私がまたどこかの誰かに引き継ぐことができたならそれもまた大変幸せなことです。
「あわいのま」という屋号は宝物で、今後もずっと追いかけ続ける生涯のテーマでもあります。「淡(あわい)」を翻訳するとどこの国の言語でも「光」という言葉になります。一方で「あわい」とは、間(あいだ)のことを指します。空間そのもの、余白、わたしたちの肉体と精神のはざま・つまりは見えるものと見えないものとの間にある繋ぎ目のことでもあり、いのちそのものとも言える媒介の役割です。しかし、その一つ一つの言葉の響きや概念そのものは日本語の世界観でしか表現できない複雑なニュアンスであると感じます。
ひかり。そしてはざま。つながり。私の中にもあなたの中にもあります。あなたと私の、あるいはまた別な誰かとの間にある見えない繋がりの中にもありますし、そのひかりの筋のようなものを縁と呼んだりするのかもしれません。元々いつか自分が屋号を掲げる日が来たら「淡」と「間」と「あわい」、それぞれの言葉を大切にしたいと考えていたのですが、ある日「あわいのあいだに”の”」を入れたらいいんじゃないの?!って閃きました。つまり「の」もまた、「あわい」の役割をしています。段々と「あわい」がゲシュタルト崩壊してきましたよね。すみません。結局私はまだ「あわい」とはなにかをうまく説明しきれませんが、「あわい」のことを知りたくてこの世界の扉を開いたと言っても過言ではありません。
さて長くなりましたが、これからお届けするこのコラムの中では地球に生きる私たちと宇宙の星々との間で生まれる共鳴作用から現れる現象のことや、私が学んでいる西洋占星術と美容や健康のことを合わせたりなどいろんな
話を織り交ぜながらそれぞれに潜む見えない「あわい」の輪郭を辿っていきたいと思います。
Profile
淡の間(あわいのま) 西洋占星術や西洋神秘学、タロットカード、ヨーロッパ発祥の自然療法などを学び、オリジナルのカウンセリングや講座などを展開しながら地球を修行中。占いのほか、コンセプト監修や文章も執筆。「GINZA」のWEBサイトをはじめ「kufura」、「PERK magazine」などに連載を持つ。noteメンバーシップ内の購読制マガジンも好評。インスタグラムのストーリー機能を使って毎日情報を発信している。
@aynoma.jp