和の食材で整える、秋の眠り
ローフードマイスター都田さんによる、インナービューティー連載コラム
10月のテーマは「和の食材で整える、秋の眠り」

RAW FOODとは?
生の食材の栄養素を壊さずに、酵素、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などを効率よく摂る酵素栄養学を基本とし、消化よりも代謝に意識を向ける食事法。非加熱の調理(48度以上の加熱処理をしない、カットする、和えるなど)により、野菜中心で、基本的に精製された加工食材、肉、魚、乳製品を使わないヴィーガンフードの一つ。美容と健康の分野で、季節を感じる豊かな食事としても注目を浴びています。
タイトル:心と体にやさしい、眠りのためのレシピ
秋の気配が深まり、朝晩は肌寒く感じることも増えてきました。先日、美容家Caoruさんに「最近、眠りが浅くなってしまって…」と相談したところ、秋は自律神経が乱れやすい季節であること、特に疲れやストレスが溜まっていると、眠いのに寝付けない状態になりやすくなるのだそうです。「まずは冷えを見直してみて」と、肌に触れる寝具のアドバイスをくださいました。眠りの質が冷えによって影響し、さらにその土台には毎日の食事があります。そんなつながりに気づかされた出来事でした。それからというもの眠りを見直したいとき、肌や心の調子がゆらぐときには、消化にやさしく体を温めてくれる知恵を取り入れ、食事は「和の食材」をおすすめしています。
今回は、ぽかぽかぐっすりに導く2品の簡単レシピをご紹介します。
そのポイントはこちら。
眠りに導くホルモンの材料に注目

和食によく使われる豆腐や味噌など大豆製品には、睡眠に関わるホルモン「メラトニン」の材料となるトリプトファンが豊富に含み、自然な眠りをサポートします。
消化にやさしく、体を温めてリラックス

煮る・蒸すなどの調理は胃腸にやさしいため内臓への負担が軽く、また、温かい汁物で一時的に体温を上げると、その後ゆるやかに下がる過程で眠りに導いてくれます。
黒ごまハニー豆乳ラテ
夜のリラックスタイムにぴったりの体を温めるドリンク。黒ごまの香ばしさと、はちみつの甘さが喉にやさしく心にしみわたります。豆乳のイソフラボンは、ホルモンバランスを整える味方。

【材料 作りやすい量】
無調整豆乳 200ml
黒ごまペースト 小さじ2
はちみつ 小さじ2
黒ごま 少々
【作り方】
1.小鍋に豆乳を入れて中火で温める(沸騰させない)。
2.黒ごま、はちみつを加えて混ぜる。
3.火を止めて、味を調整する。
4.黒ごまをお好みでトッピングする。
秋香る にんじんときのこのスチーム風炒め
腸内環境を整えるきのこ、肌の調子を助ける抗酸化作用とβ-カロテンが豊富なにんじん。秋らしい食材の組み合わせが、体の内側から整えてくれます。蒸し焼きで油が控えめなのもポイント。

【材料 作りやすい量】
にんじん 1/2本
しめじ 1/2パック
煎りごま 小さじ1/2
酒 小さじ1
酢 小さじ1/2
塩 小さじ1/2
ごま油 少々
〈下ごしらえ〉
1.にんじんは皮をむき、斜めに薄く切ってから、縦に細切りにする。
2.しめじは石づきを切り落とし、小房に分ける。
【作り方】
1.フライパンを中火で熱し、にんじんとしめじを加える。
2.蓋をして約2分蒸らし、全体がしんなりとしてきたら、酒・酢・塩を加えてさっと混ぜる。
3.火を止めて白いりごまをふり、器に盛り付けて完成。お好みでごま油をまわしかける。
ローフードマイスター 都田恵理子
日本のパイオニアとされるオーガニック化粧品ブランドで10年間広報職を経験。
多忙による日々の体調不良から食生活を見直し、ローフードを取り入れたことで体質が改善。日本リビングビューティー協会 RAW FOODマイスター1級を取得。
現在はファッション誌などで、食&美容を専門に情報発信を手掛ける。
かんたんでおいしくできるレシピが好評。
Blog:https://madamefigaro.jp/author/member/eriko-miyakoda.html
Instagram:erikomiyakoda

